■最終戦で訪れたピンチ
C新宿は、全国CL決勝ラウンドでは初戦で関西リーグ優勝の「おこしやす京都」と対戦し、1対0で勝利を収めた。じつは、京都とは1次ラウンドでも対戦して、この時は京都が3対2で勝っているのだが、決勝ラウンドではC新宿のストロングポイントである守備が機能したわけである。
決勝ラウンドの2戦目では、やはり初戦で勝利していたFC.ISEーSHIMA(三重県、以下「伊勢志摩」)と対戦してスコアレスドローに終わったが、2試合連続でクリーンシートを達成してFC徳島との最終戦を迎えたのだ。
最終戦では、C新宿は引き分け以上で2位以内(つまり、JFLへの挑戦権獲得)が決まる有利な状況だったが、前半の19分に先制を許してしまった。
立ち上がりからボール保持率で上回ってはいたものの、分厚く守る徳島の前に攻めあぐねていた時間帯だった。縦へのボールが徳島のツートップの一角、下田康太に渡った瞬間に小林が体を寄せたのだが、ここで下田に交わされてしまい、左のウィングバックの秋月駿作につながれ、秋月が右足で巻いたシュートをファーサイドのゴールネットに突き刺したゴラッソだった。