■11月27日/J1第37節 川崎フロンターレ 4-1 ガンバ大阪(等々力)
等々力競技場でのリーグ最終戦となったG大阪戦に、意外なマスコットが現れた。
すでに優勝を決め、これがホームでのラストリーグゲームとなった川崎フロンターレ。有終の美を飾るべく、前半から得点を重ねる。7分にレアンドロ・ダミアンが先制ゴールを挙げると、9分に旗手怜央が追加点。17分に1点を返されたものの、終盤にダミアンと車屋紳太郎がダメ押し弾を奪い、4-1で快勝してみせた。
試合後、試合入りした選手だけでなく、ベンチ入りしなかった選手と鬼木達監督らスタッフが競技場を一周。最後、メインスタンド前で集まって万歳三唱で勝利を祈ったのだが、その際、選手と一緒に並んでいたのがキヅールだ。
キヅールはJ3いわてグルージャ盛岡のマスコット。なぜ、等々力にいたのか。その理由は、川崎フロンターレと陸前高田市との絆にある。川崎はクラブ独自の被災地復興支援活動として長年にわたって岩手県陸前高田市での活動をしていた。等々力競技場や川崎市内の駅で街頭募金に限らず、現地でのサッカー教室も開催。そして、ホームゲームでは「陸前高田ランド」を設け、このG大阪戦もそれに位置付けていた。同市の特産品や岩手県の人気グルメも販売しており、その一環として、キヅールが来場したというわけだ。