■清水に一気にプレッシャーが増す可能性
3チームが最終節を前に「勝点36」で並ぶ可能性もある。徳島が勝ち、さらに清水が浦和レッズに敗れた場合だ。その際、立場の変わるチームが出てくる。清水が降格圏の17位に転落することになるのだ。
ここでも鍵となるのが得失点差だ。現在、清水は「-19」で、浦和に負けるとすると得失点差は「-20」以下になる。徳島が湘南に勝ったなら、得失点差は現在の「-20」から最低でも「-19」以上に改善される。つまり、両チームの立場は逆転する。
清水が17位として最終節に臨むことになれば、徳島が負ければ引き分けでも逆転できるが、ともにドローならばJ2降格だ。たとえ勝っても徳島が勝てば得失点差、さらには総得点数の争いになる可能性もあり、徳島の逃げ切りを恐れる清水へのプレッシャーは一気に増大する。もちろん、今節に勝点1を積み上げるだけでも、状況は大きく変わっていく。今節の浦和戦を、清水はいかに戦うのか。
泣いても笑っても残り2試合。天国と地獄の分かれ道が3チームを待つ。