今季のJ1リーグも、残すところあと2試合となった。各チームの最終順位も見えつつあるが、ひりつく状況が続いているエリアがある。J1残留争いである。
前節終了後、一気に3チームの降格が決定した。横浜FCとベガルタ仙台、大分トリニータが、来季はJ1では戦えないことになった。
残る降格枠は、あと1つ。この蟻地獄から逃げ切るべく、3チームがサバイバルレースを展開している。勝点3差のうちに湘南ベルマーレ(勝点36)、清水エスパルス(同36)、徳島ヴォルティス(同33)の3チームがひしめいているのだ。
今節終了時点で、降格が決まる可能性があるのは徳島だけ。湘南との残留直接対決に敗れて、清水が引き分け以上で勝点を積み上げると、最終節の1試合だけでは逆転不可能な勝点4以上の差が開き、アウトとなる。
一方で、最終節を前に残留争いがまったく趣きの違うシナリオになる可能性もある。3チームが勝点36で並ぶかもしれず、その場合は立場が大きく変わるチームが出てくるのだ。
果たして、この生き残りを懸けたレースで一番苦しいのはどのチームなのか。それぞれの立場から考えてみる。