【J1残留サバイバル】次節11月27日に「湘南との大一番」!徳島主将・岩尾憲の「手応え」【FC東京対徳島ヴォルティス】「徳島が“良いチームだ”と言われる理由」(2)の画像
永井を見続ける上福元直人と、視線を外す永井 撮影:原壮史
FC東京対徳島ヴォルティス 20211120

【明治安田J1リーグ 第36節 FC東京vs徳島ヴォルティス 2021年11月20日 14:03キックオフ】

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 この日もそうだった。

 試合前、この戦いは徳島にとって難しいものになるだろうと思われた。

 今シーズンの目標を失った東京は戦いやすい相手にも思えるが、前節0-8という負け方をして長谷川健太監督が退任したチームは、ゴールキーパーを入れ替え、前線にはディエゴ・オリヴェイラレアンドロを並べ、サイドバックには代表から戻ってきたばかりの長友佑都も起用し、と明らかにテコ入れムード。ホームのサポーターの前で負けるわけにはいかない、という明確な姿勢が伝わってきた。

 ところが、試合が始まってみると徳島が東京を上手くコントロール。東京の最終ラインから前線へのボールを簡単には出させないことや、ボールを収めさせない寄せ、危険な可能性があれば早い段階でのファウル、など、相手への対策を準備してきた通りに披露して攻撃で良さを出させなかった。

キックオフ前の上福元直人 FC東京対徳島ヴォルティス(2021120)撮影/原壮史

 1度レアンドロが決定的な場面を迎えたこともあったが、前半の枠内シュートは0となった。それだけでなく、上福元も加わる後方でのボール回しは東京のプレスをものともせず、攻守で機能不全に陥った東京を相手に試合を進めて42分には藤田譲瑠チマが先制ゴール。

  後半途中からは永井とアダイウトンというタイプの異なる前線を相手にすることになったが、結局枠内シュートはPKの1本のみ。この難しい状況でも“良いチーム”であり続けた徳島が勝利を手にした。主将の岩尾憲は「この状況でみんなが地に足を付けて試合ができたことは、何よりも大きな収穫」と手応えを口にした。

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