【J1残留サバイバル】「決して視線を外さない」徳島GK上福元直人「今までトレーニングしてきたことを大事な試合の大事な場面で出せた」【FC東京対徳島ヴォルティス】「徳島が“良いチームだ”と言われる理由」(1)の画像
FC東京永井謙佑を見続けるヴォルティス徳島GK上福元直人と、視線を外す永井 撮影:原壮史
FC東京対徳島ヴォルティス 20211120

【明治安田J1リーグ 第36節 FC東京vs徳島ヴォルティス 2021年11月20日 14:03キックオフ】

 ボールを置いた永井謙佑から、決して目を離さなかった。

「チームのいい流れを切りたくなかったですし、止められるか止められないかがチームを勝たせられるかどうかの際だと感じていました」

 徳島のゴールキーパー、上福元直人は試合後そう語った。

 徳島の1点リードで迎えた58分、ペナルティエリア内でジエゴ中村拓海が高く上がったセカンドボールを競り合う。しかし、どちらにも当たらない。バウンドしたボールにジエゴが反応して足を上げると、そこには勢いよく突っ込んで先にボールに触れた安部柊斗の顔があった。

 PKを獲得した東京は、永井がキッカーとなった。視線を外さない上福元と、視線を合わせない永井。右足で蹴られたボールは、上福元の手に収まった。

PKをストップした上福元直人 FC東京対徳島ヴォルティス(2021120)撮影/原壮史

 コース・スピードともに甘いものではあったが、どんなに甘いものでも逆に飛んでしまっては決められてしまう。最後まで相手を見て先に体勢を崩さないこと、蹴られたボールに対して、弾かずにキャッチできるという冷静な判断と対応をすること。それらができたからこそ、上福元はこうコメントを続けた。「今までトレーニングしてきたことを大事な試合の大事な場面で出せたことを、とてもポジティブに受け止めています」

PHOTO GALLERY FC東京対徳島ヴォルティス 20211120
  1. 1
  2. 2
  3. 3