【イングリッシュ・プレミアリーグ リバプールvsアーセナル 2021年11月20日(日本時間26:30キックオフ)】
多くの日本人にとってこの試合は、日本人対決が実現した試合、かつ、南野拓実がプレミアリーグ初ゴールを記録した試合、として記憶に残るだろう。
日本人だけでなく、4失点完封負け、という衝撃的な結果になったアーセナルにとっても、これは重要な試合になった。
自分たちの立ち位置を再認識させられた試合であり、転換点になり得る試合、になったのだ。
7分、リバプールの右サイドバックであるトレント・アレクサンダー=アーノルドが自陣から前線左サイドへロングボールを送ると、精度を欠いたボールをアーセナルの右サイドバックである冨安健洋がカット。冨安がそのまま縦にパスを出すと、ブカヨ・サカが勢いよく持ち上がりカウンターのチャンスとなった。
シュートまで行くことはできなかったが、この場面が象徴するように、序盤のアーセナルは攻守でリバプールと渡り合うことができていた。
4-4-1-1の形を基本に守るアーセナルは、リバプールの最終ラインがボールを持つと、最前線からのプレスに加えてサイドハーフの選手が前に出ることで同サイドの縦へのパスを防ぎ、攻撃を限定させることに成功。中盤を省略しようとすると4バックと3トップとなるため、そこでも前に出て対応することができた。