■カモメ isn't dead!

 メルボルンというのは海辺の町です(「ドックランド・スタジアム」というのも、かつて船の建造や修理に使うドックがあった場所に建設されたスタジアムだからです)。ですから、どこに行ってもカモメがたくさん飛んでいます。もちろん、クリケット場にもいっぱいカモメがいました。

 そして、あるバッツマン(打者)が放った強烈なライナーがフィールド上で虫か何かをついばんでいたカモメを直撃したのです。クリケットのボールというのは野球と同じような硬いものです。カモメはパタリと倒れてしまいました。相手チームのフィールダー(野手)がそのカモメを抱えて、ピッチ外まで運んでいきましたが、カモメは芝生の上でピクリとも動きません。

 死んでしまったのでしょうか? スタジアム中が気まずい雰囲気に包まれました。

 しかし、試合は続行されました。でも、やっぱり観客はカモメのことが気になって仕方ありません……。

 その次か、次の次のバッツマンが出てきた頃ですから、“事件”が起きてから10分近くが経過した頃だったでしょうか。そのカモメが突然、ハッと目を覚まして立ち上がったのです。しばらく、辺りを歩いた後、カモメは羽ばたいて元気にスタンド上空を飛んだのです。スタジアムが感動の拍手に包まれたのは言うまでもありません。

PHOTO GALLERY ■試合開始19時30分、料金20豪ドルのチケット
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