サッカーにおいて、ホームとアウェイの差が持つ意味は大きい。国内もそうだが、国境を越えれば、さらなるギャップがアウェイの地に足を踏み入れた選手たちを苦しめる。蹴球放浪家・後藤健生も、例外ではない。南半球のライバル国、オーストラリアでアウェイの洗礼は待っていた。
■オーストラリアのおかげで2位浮上
ワールドカップ・アジア最終予選では、オマーンを破った日本代表がグループBの2位に浮上しました。オーストラリアが中国と引き分けてくれたおかげです。首位のサウジアラビアとは勝点差が4あるので、当面はオーストラリアとの2位争いが焦点となるのでしょう。
もっとも、上位3か国もどこか下位チームに取りこぼしをする可能性がありますし、最終日(2022年3月29日)にはサウジアラビアとオーストラリアの直接対決もあるので、日本が勝ち続けていけば首位で通過する可能性も残っていますが……。
まあ、予選では首位通過でも2位通過でも大した違いはありません。「2位以内」の確率を上げることが一番大切です。
そういえば、このところワールドカップのアジア予選では日韓戦はなかなか実現しませんが、日本とオーストラリアは毎回のように同組に入りますね。
前回のロシア・ワールドカップ予選でも日本とオーストラリアは同組でした。
初戦でアラブ首長国連邦(UAE)に敗れ、3戦目ではイラク相手に山口蛍の決勝ゴールでなんとか勝利したものの大苦戦してしまった日本代表でしたが、イラク戦の後のオーストラリアとのアウェーゲームでは1対1の引き分けで勝点を持ち帰ることに成功しました。2016年10月11日のことです。
試合は、メルボルンのドックランド・スタジアムで行われました。