【J1分析】今季「0-5」惨敗スタートも…「今季の4戦」に表れた対川崎フロンターレ戦の変化【浦和レッズの「打倒・川崎」への決意】「執念の同点ゴール」(2)の画像
浦和は来季こそ川崎を打倒できるか 撮影/原悦生

■11月3日/J1第34節 川崎フロンターレ浦和レッズ(等々力)

 3日にJ1第34節が行われ、川崎フロンターレと浦和レッズの試合は、先制された浦和が試合終了間際にDF酒井宏樹の同点ゴールで引き分けに持ち込み、1-1で終了した。来季のACL出場権獲得を狙う浦和は、川崎を相手に勝ち点1を積み上げ、リーグ3位フィニッシュに向けて望みをつないだ。

 

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 今シーズン、浦和と川崎の試合は4試合行われた。

 最初の対戦は、3月21日に開催された第6節。この時、浦和は0-5で大敗している。当時、今シーズンから指揮を執るリカルド・ロドリゲス監督も就任したばかりで、完成度の高い川崎を相手に、成す術なく屈した印象だった。

 指揮官の求めるサッカーを体現するまでにやや時間を要したが、それでも今できることを信じて積み上げていき、時を追うごとに結果もついてくるようになった。

 9月に行われたルヴァンカップ準々決勝で再び川崎と顔を合わせると、ホームで行われた第1戦は、MF小泉佳穂と、当時、浦和に移籍してきたばかりのMF江坂任が華麗なパスワークを見せ、先制に成功した。この試合は川崎に追いつかれて、1-1で終了したものの、王者を崩し切っての得点にサポーターは歓喜に湧いた。

 続く準々決勝の第2戦では、今節の会場にもなった川崎のホームで対戦した。この試合は、川崎に3点を許したが、粘り強く戦い、後半アディッショナルタイムには途中出場のDF槙野智章が執念で同点に持ち込んだ。この結果、アウェーゴールの差で川崎を破り、準決勝に進出したのだった。

 今節も土壇場で酒井の劇的な同点ゴールが生まれたが、途中出場のMF伊藤敦樹のシュートのこぼれ球からだった。アシストをした伊藤は、試合後の会見で、「川崎を相手にしても自分たちのサッカーが通用するようになった」と、自信を覗かせた。

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