■メッシら「当たり年」だった1987年組
また、セスクと同じように、若くしてクラブを去ったのが、ジェラール・ピケである。
ピケは10歳でバルセロナのカンテラに入団した。複数のポジションをこなせ、守備の選手でありながら得点力があるということもクラブ内で評価されていた。
だが初めてのプロ契約はバルセロナとではなく、マンチェスター・ユナイテッドと結ばれた。奇しくも、行き先はセスクと同様にプレミアリーグのクラブで、サー・アレックス・ファーガソン監督が長期政権を築いているチームだった。
なお、セスクとピケは同世代である。ここにメッシが加わり、「1987年生まれ」のバルセロナのカンテラーノは“当たり世代”だったと言われている。
当たり世代の選手のなかには、ほかにも、マルク・バリエンテ、ビクトル・バスケス、マルク・ペドラサといったプレーヤーがいた。それでも、順当に昇格したのはメッシだけである。