■サウサンプトンの方が成績は良かったが、リバプールに戻った
そのサウサンプトンでは公式戦10試合で2ゴールとまずまずの記録を残したが、南野はラルフ・ハーゼンヒュットル監督の志向するストーミングサッカーに、即座に順応していたと言っても過言ではなかった。
実際にハーゼンヒュットル監督は南野について「チームに本当に合っている」と話しており、昨季終了後、再獲得に動いていたとも伝えられていたが、結局実現せず。南野はリバプールにローンバックし、現在に至る。
先日、ユルゲン・クロップ監督の右腕と呼ばれるペップ・ラインダースコーチに「チャンスがないときも全力でトレーニングしており、スタメンにもフィットできる」と称賛された南野。
しかし、もともと広いスペースでスピードに乗った状態でのプレーを得意としている同選手は、ポゼッションで押し込む時間帯が長く続く現在のリバプールのスタイルに合っているとは言い難い。
果たしてこのままリバプールで出場機会の奪取を狙うのか、それとも来年の1月2日から開かれる冬の移籍市場で自身のスタイルに合ったチームへ活躍の場を移すことになるのか……。その去就から目が離せない。