■南野は意外にもリバプールに適応できなかかった

 しかし、当時は相手を押し込んだ状態からパスワークで崩し切るサッカーを苦手としていたリバプールは、リーグ戦では思うような結果を残せず。下位チームはリバプール相手には、自陣に引いて守備的な戦い方を選択するため、得意のカウンターを発動できず、勝ち点の取りこぼしも目立っていた。

 そして翌18-19シーズン、ストーミングサッカーだけでは勝ち切れないだと判断した彼らはブラジル代表MFファビーニョやギニア代表MFナビ・ケイタらを獲得。ストーミングにポゼッションの要素を融合することに成功し、リーグ戦では2位に終わったものの、見事CL優勝を成し遂げている。

 ストーミングサッカーを象徴するようなRBザルツブルクで頭角を現した南野は、リバプール加入当初はすぐにフィットすると思われていた。しかし、ポゼッション要素を取り入れたチームに上手く適応できず。もちろんワールドクラスの選手が在籍していることや、その他諸々の理由も影響しているだろうが、結果的に十分な出場機会を得られずに、昨季途中にサウサンプトンへとローン移籍した。

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