加入後15試合で10ゴール――。今夏ヴィッセル神戸からセルティックに移籍した古橋亨梧はスコットランドの地で驚異的な数字を叩き出し、その信頼を確固たるものに。さらにプレー以外の振る舞いでも称賛を浴び、サポーターから熱い声援を浴びている。
■決定力の秘密はボールを受ける”前”にあり
得点量産を支えているのは、何と言ってもラストパスを受ける前の動き出しだろう。爆発的なスピードが注目されがちな古橋だが、実はスピードに乗る前の駆け引きで勝負を決定づけることが多い。セルティックで挙げた10ゴールのうち8ゴールを1タッチ、残りの2ゴールを2タッチで決めていることからも、動き出しの質の高さが伺える。
これにはスコットランドで解説者を務めるタム・マクマナス氏も「キョウゴの動きは(ヘンリク・)ラーションに似ている。相手から離れて裏を取り、先を予測する能力がある」とセルティックのレジェンドを引き合いに出して絶賛。
さらに、UEFAヨーロッパリーグ(EL)第3節のフェレンツバロシュ戦にて絶妙なスルーパスで古橋にお膳立てした同僚のFWジョタは、「見てきた中で一番動き出しが良い選手の1人」だとコメント。
彼ら2人の言う通り、まさしく動き出しの妙で得点を量産する古橋。チーム得点王だけでなくリーグ得点王も狙える位置にいるだけに、サポーターからの期待は高まるばかりだ。