■試合序盤で自信を持ったであろう場面
ロングボールを用いたのは、FC東京の前プレス対策でもあった。3トップが前に重心を置く守備を行うため、それをひっくり返すためだ。実際、試合開始直後にGK沖のキックを永井がブロックに行く場面があったが、その瞬間、鹿島の選手としては用意していたゲームプランに自信を持ったはずだ。
三竿が前半だけで退くなどアクシデントもあったが、鹿島は最少得点で逃げ切って敵地で白星を掴んだ。先述したように勝ち点は56。順位は6位。目標となる3位まで4差でこれ以上の負けは許されない状況に変わりはない。
そこでカギとなるのが、この試合でも得点を決めた上田の働きだ。現在、得点ランキング4位の13得点を記録しているが、実は、鹿島のエースとして足りないものがある。