【Fリーグ×Jリーグの力】松井大輔の加入が示した可能性【フットサルに見る日本サッカーの未来】(1)の画像
南アW杯での16強進出など、日本代表としても活躍した松井大輔。現在はFリーグでプレーする 写真:渡辺航滋

 11人で芝生の上で行われるものだけが、サッカーではない。フットサルもビーチサッカーも、大きなサッカーというファミリーの一員だ。その家族が手を携える必要性と可能性を、サッカージャーナリスト・後藤健生が語る。

 10月8日の金曜日に、フットサル・ワールドカップのために中断していたFリーグが再開したので観戦に行った。

 この日の第8節唯一のカードはYSCC横浜対湘南ベルマーレの「神奈川ダービー」だったが、試合開始1時間ちょっと前に会場の横浜武道館の前を通りかかったら、入口には行列ができており、約40分後に実際に入場してみるとアリーナには大勢の観客が詰めかけていた。

 発表された観客数は645人。約3000人を収容するアリーナなので「満員」にはほど遠かったが、新型コロナウイルスの感染防止のために1席置きの着席になっていることもあって、かなり多くの観客が入っているように感じられた。

 YSCC横浜は昨シーズンにフットサルの全国リーグであるFリーグのディビジョン1(F1)に昇格したが、12チーム中11位に終わっている。ところが、今シーズンは開幕から好調で第7節終了時点で4位に付けている。そんなことも多数の観客が詰めかけた原因であろう。

 また、この日は「神奈川ダービー」ということで、アウェーの湘南サポーターも数多く入ったことで観客数増加に貢献していたはずだ。

 しかし、この日に集まった観客にとっての大きなお目当ては、YSCC横浜に新たに加入した松井大輔だったのではないだろうか。

 そういえば、アリーナには多くのカメラマンがスタンバイしていたが、その中には僕も顔を知っている著名なカメラマンの姿もあった。

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