■ブランクを感じさせない鋭いプレーに「違いを見せる」
しかし、前半12分のFWキャスパー・ユンカーの先制点の場面でのアシストは実に絶妙だった。山中自身もアシストについては「狙い通りのボールが蹴られた」と手応えを話す。それ以外のシーンでも、ドリブルで左サイドを深くえぐって精度の高いクロスを送るなど、サイドアタックの起点になり、山中が攻撃参加をすることで浦和が何度もチャンスを作っていた。ブランクを感じさせないプレーはまさに圧巻。山中は、「自分に求められていることは、攻撃の面で違いを見せるところで、それができる自信もある。今日は結果を出せたので、その違いを見せられる場面を積み上げていきたい」と話した。
それだけに、前半で追加点を決めてリードできなかったことについては、悔しそうな表情を見せた。山中は、「前半はボールを握れていたので、後半もそれが続けられれば良かった。ビルドアップのところでミスがあったり、失点もしてしまった。2点目が取れていれば戦い方も違ったと思うので、チャンスを決め切るところにもこだわっていきたいです」と、チームとしての課題についても触れた。
第2戦は中3日で、10月10日にC大阪のホームで行われる。浦和にとっては5年ぶりのルヴァンカップ制覇に向けての正念場だ。次戦に向けて、山中は「アウェーゴールを必ず取らなければいけないので、まずは良いコンディションを作りたい。チーム一丸となって、決勝進出を目指したいです」と、“決勝”という具体的な言葉を使って、意気込みを話した。決勝進出を果たすために、どの選手が起用され、どんな活躍を見せてくれるのか。第2戦も目が離せない。
■試合結果
浦和レッズ 1―1 セレッソ大阪
■得点
12分 キャスパー・ユンカー(浦和レッズ)
66分 山田寛人(セレッソ大阪)