■2度の得点チャンスはあったが…
久保の得点チャンスは2度あった。
5分、レアルの左サイドバック、ミゲル・グティエレスがマジョルカの大きなサイドチェンジの処理を誤り、ボールを受けた久保が入れ替わることに成功。そのままドリブルでペナルティエリアまで侵入し、得意の角度からシュートを放ったが、枠には飛ばず。
13分にはマジョルカがロングスローでペナルティエリア内での競り合いを選ぶと、そこで流れたボールが久保へ。絶好機にボレーシュートを狙ったがミートしなかった。
5分のプレーによってフェデリコ・バルベルデのサポート意識が強まると、久保が自らボールを持って脅威を与えるということはなくなってしまった。マジョルカの攻撃手段は速攻に限られていたが、久保はボールを触ってもそれを前に進めることができなくなってしまい、存在感を失った。
印象的なのは20分のプレーだ。マジョルカはゴールキーパーのマノロ・レイナがロングボールを蹴ると、ホアン・サストレとグティエレスが競り合い、ボールが久保へ。5分と同じようにグティエレスと入れ替わったが、今度は素早くバルベルデがカバーに入り、久保はドリブルを止めてボールを下げるしかなかった。