今シーズンのACLは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でオーストラリアのクラブが棄権し、中国勢は二軍を送り込んできたため、「日韓の争い」の様相を呈していたが、日本のクラブではガンバ大阪がグループステージで敗退。一方、韓国は4クラブがすべて勝ち残り、さらにラウンド16でも韓国優位が決定的となってしまった。
もっとも、ラウンド16で日本と韓国の対決となった3試合は1勝1分1敗だった。また、韓国は3クラブが勝ち残ったものの“常勝軍団”の全北現代(チョンブクヒョンデ)モーターズはタイのパトゥム・ユナイテッドとホームで戦って1対1の引き分けに終わり、PK戦で辛くも勝利。2つのPK戦の結果によっては「韓国から1クラブのみ」という状況もありえたのであり、韓国としても薄氷の勝利だったわけだ。
つまり、日韓両国の間に明らかな差があるわけではない。ただ、結果として日本が1クラブ、韓国が3クラブとなったことは事実である。では、両国の命運を分けたものとはいったい何だったのだろうか?