■途中出場のベテラン2人で奪ったダメ押し弾
乾とともに大久保嘉人もこの試合のベンチ入り。乾は後半頭からの出場、大久保は2点リードの76分からの出場となった。そして、このベテラン2人がこの試合を締めくくるゴールを奪う。
88分、左サイドを抜け出した西川潤がグラウンダーのクロスを供給。これは相手にクリアされるも、ペナルティエリア内で乾がボールを拾う。乾は切り返してから、大久保にマイナスのパス。大久保は一人かわしてから右足を振り抜く。これがゴール右に吸い込まれた。
このゴールはさすがと言うべき凄いゴールだった。乾の状況判断もさすがだが、大久保はゴール前でも冷静で相手一人を簡単にかわす。そして右足の完璧なシュート。札幌の守護神・菅野孝憲が一歩も動けず。コース、スピード、威力と完璧なシュートだった。冷静な状況判断、完璧なシュートなどFWに必要な要素が詰まっている、将来プロサッカー選手を目指す子どもたちにマネをしてほしいお手本のようなゴールだ。