西村雄一レフェリーがタッチラインで耳に手を当てている。もうプレーは進んでいたから、どのプレー? となる。長めのリスニングでそれからモニターでの確認の後、ジェスチャーでペナルティ・スポットがしっかりとポイントされた。
ああ、さっきのここのシーンか。ペナルティ・エリア内で川崎の脇坂泰斗が浦和の柴戸海とGK鈴木彩艶ともつれて倒れた。
でも、プレーが次に移ってからのVARは何かしっくりこない。せめてもう少し早くプレーを止められないものなのだろうか。
72分、家長昭博がこのペナルティを決めて川崎は追いついた。結果的に貴重なアウェイ・ゴールになった。
川崎は浦和に押されていた。ジェジエウが負傷してプレーを止めてしまってからは特に苦戦した。浦和には余裕が感じられる試合運びだった。
35分、浦和は江坂任が余裕でGKソン・ソンリョンを引きつけ、関根貴大の先制ゴールをもたらした。
浦和のリカルド・ロドリゲス監督は「全体的にはすごくいい試合ができたし、満足している。江坂が前に入ることは良いオプションだと考えている」と語った。
後半、川崎は小林悠らを入れて少し盛り返したが、追いついた後にはまた、アクシデントが発生した。
今度は車屋紳太郎が動けなくなり座り込んでしまった。
1戦目アウェイでの1-1は川崎にとって有利な結果となったが、ディフェンダー2人が負傷した代償は大きい。