■ユーティリティの高い選手が勢ぞろい!今後の予想布陣は…
前節の広島戦の試合後に、DF槙野智章は浦和も3バックの形を練習していることを明かしたが、今シーズンはMF明本考浩、MF小泉佳穂、DF西大伍など複数のポジションをこなせる選手がシーズン当初から主力として活躍している。さらに、今夏には大型補強を行い、日本代表のDF酒井宏樹をはじめ、MF江坂任、DFアレクサンダー・ショルツなどを獲得。彼らもまた複数のポジションでプレーできるユーティリティの高い選手たちである。シーズン後半戦は始まったばかりだが、今後は浦和も4-2-3-1のシステムはベースに置きながらも、相手チームのシステムや戦況によっては様々なポジションでプレーできる選手の配置換えをしながら、別のシステムを併用する可能性も高い。
実際に、浦和は4月の時点で一時期、4-1-4-1のフォーメーションで臨んでいたことがある。当時はMF柴戸海がアンカーを務めていたが、今夏に移籍してきたMF平野佑一もアンカーで起用することができる。エースのFWキャスパー・ユンカーを1トップに置くことにこだわらないのであれば、4-4-2の布陣も十分に考えられるだろう。そうなると、ユンカーと2トップを組むのは、FW興梠慎三か新加入のFW木下康介だが、興梠はポストプレーには定評があるし、一方の木下もユンカーとはノルウェー時代にチームメイトだったということもあり、どちらの組み合わせであっても“化学反応”が期待できる。
今節の後半に変更した3-1-4-2の形も、引き続き採用される可能性は高い。このシステムではWBが鍵を握るが、走力やドリブルが持ち味のMF田中達也やMF関根貴大が長らく得意としてきたポジションであるし、酒井をWBで起用することもおもしろいかもしれない。変貌を見せる浦和からますます目が離せない。
■試合結果
湘南ベルマーレ 0―0 浦和レッズ