ここはへばりついておきたいところだった。
勝点1差まで首位川崎に接近していた2位の横浜FMだったが、昼間の札幌での試合で川崎はすでに勝ってその差を「4」に広げていた。
だが、相性の悪さなのだろうか。今季リーグ戦2つしかなかった負けが3つに増えて、結果的にそのうち2つが鹿島に負けたものになってしまった。鹿島との戦いに限ればこれで5連敗だ。
あっけないくらいにきれいに先制点は生まれた。15分、鹿島はGK沖悠哉からの長いボールを受けた土居聖真の右からのクロスに荒木遼太郎がヘッドで合わせた。9点目。荒木のゴールはヘッダー では初めてだった。首を振るようにカーブをかけて左に決めた。
30分には、ディエゴ・ピトゥカが攻め上がってのスルーパス。これを上田綺世がさらにドリブルで切れ込むように進み、GK高丘陽平の股間を巧みに抜いた。
「フォワードが綺世君になってから綺世君を警戒してつられる選手が多くなってきた。そこで自分が空いてくるかな、というふうに今日は思っていて……」(荒木)
荒木は上田との関係は「非常に良い関係」だという。
「フラストレーションがたまる内容でした」(ケヴィン・マスカット監督)
横浜FMは14試合目で負けと遭遇してしまった。
「チャンスを生かし切る所と、切り替えの早さが修正点」だとマスカット監督は語った。