■長友の後継者候補は?

 ワールドカップに3大会連続で出場している長友も、もう今年で35歳になる。長友に変わる絶対的な新左サイドバック候補がいないのも事実だが、そろそろ後継者を決める必要がある。

 そんな中、候補として考えられるのは、今回の代表戦で招集された中では佐々木翔中山雄太だろう。だが、佐々木も31歳。長い目で見れば、東京五輪で左サイドバックとして奮闘した中山になるのではないか。守備に定評のある中山は、今回の東京五輪で積極的な攻撃参加からクロスを供給するなど、その片鱗も見せていた。今後、その攻撃力が上がれば、欧州5大リーグで戦えるかもしれない。また、ボランチやCBとしてもプレーできるユーティリティー性も魅力的だ。

 その他の候補者では旗手怜央がいる。川崎フロンターレでプレーする23歳は東京五輪にも参加。セントラルハーフやウィングでもプレーできるユーティリティー性も持つ。攻撃力といった意味では、申し分ないだろう。

 左利きの貴重なサイドバックである小川諒也も外せない。所属するFC東京では最近、バングーナガンデ佳史扶が左サイドバックに入り、小川が右サイドバックで起用されることもある。右サイドという新境地を見出し、積極的な攻撃参加も見られる。左利きで左サイドを主戦場とし両サイドでプレーできることは日本代表にもプラスなはずだ。さらに質が上がれば、海外移籍や代表定着も夢ではないだろう。

 今回は長友、佐々木、中山が招集されているが、果たして森保監督は、今回の代表戦で誰を左サイドバックとして起用するのだろうか。最注目のポジションとなりそうだ。

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