■8月21日/J1第25節 横浜F・マリノス5ー0ベガルタ仙台(ニッパツ)
横浜F・マリノスがベガルタ仙台を迎えた試合で、まさかの事態が起きた。それは、間もなく前半10分になるというときだ。この時点でスコアはまだ動いておらず、両チームが試合のリズムを掴もうとしている状況だった。横浜陣内で2つのユニフォームがボールを競っている中、中村太主審が突然試合を止めたのだ。そして、第4審のもとへと向かったのである。
当初は、どこかの場面でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が起きたかに思われたが、主審はVARシグナルをしておらず、電光掲示板にもそのような案内はない。選手たちは急きょベンチに戻って臨時の飲水タイムを取ることとなった。
このとき起きていたのは、VARの通信トラブル。主審がピッチサイドでリプレーを確認するためのプレビューモニターに映像が映らないという問題が発生してしまい、試合中断を余儀なくされたのだ。その時間は5分。その間、主審は両チームに説明に行き、さらに両キャプテンにも説明することになった。
今季、J1ではVARが導入されており、「得点かどうか」「PKかどうか」「退場かどうか」「警告退場の人間違い」の4つの事象に加え、主審が確認できなかった重大な事象のみに介入できることとなっている。15分頃に試合が再開したが、この時点でVARは復旧していなかったと思われ、異例の状況での試合となった。