■夢は「高校選手権の応援マネージャー」
――まもなくフォローワーも40万人に迫ろうとしているボランチさんですが、そもそもTikTokの更新に本腰を入れ始めたのはいつ頃なのでしょうか?
「去年の9月頃です。当時は高校1年生だったのですが、実はいじめられていて……。それで1か月ほど学校を休むことにしたんです。その期間にガチでやり始めました」
――大変な経験だったのでは?
「そういうこともあって、高校に入って少ししたころからメンタルがすごく弱って、病院に行ったらうつ病と診断されたんですね。それがどんどん悪化してきていたので、一度リセットして心を整えようと思い、1か月間、学校にいかないことにしたんです」
――その1か月間は救いとなる時間だったのですね?
「1か月のうちの2週間は、自分が生まれた鹿児島に帰らせていただいて。そこでおばあちゃんといろいろな話をしましたし、鹿児島の高校サッカーの練習を見たり、鹿児島に住んでいる友達と話したりしながら、今後はどうすれば良いんだろうと考えていったんですよね。それに私は、すごく負けず嫌いなところもあって。私をいじめてきてきた子たちよりも、楽しく生きたいという思いもありました」
――それでTiktokの投稿に力を入れるようになり、昨年11月ころからはフォロワーがどんどん増えていったわけですね?
「はい。あとは、ちょうど11月頃から、審判になることを考えて、筋トレも始めたんです。4級の審判はWEBでのテストだけなのですが」
――確かに上のカテゴリーの審判になれば体力が求められますし、プロの審判などはアスリートなみのトレーニングを行なったりもしていますよね。
「私の動画ではサッカーのユニフォームを着ていることが多いのですが、それは筋トレをするときの服装でもあって。筋トレが終わった後に、その服装のままTikTok用の動画をとるようになったんです」
――そこで一連のルーティンができて、楽しく動画撮影をできるようになったと?
「そうなんです! 筋トレは審判をやるために必要だと思ってやり始めたわけですけど、“ちょっと体力がついてきたな”とか、“少しは自分の身体に磨きがかかってきたな”とか感じられると、すごく楽しいので。だから筋トレも毎日やれるようなり、その流れで動画を撮影するようになりました」
――では、TikTokをやっていて良かったなと思うのは、そういう楽しみを得られたことにあるのでしょうか?
「やはり、自分が笑顔になれたことですね。TikTokのおかげで、毎日、笑顔になれましたから。あとは、このおかげでサッカーのお仕事をさせてもらえる機会が増えてきたことです。そうやってサッカーのお仕事をさせてもらうことで、サッカーを好きになってくれる人が増えるかもしれない。それはすごく嬉しいです」
――では、ティックトッカーとしての夢を教えてもらえますか?
「メチャメチャ大きい夢で恥ずかしいんですけど、高校選手権の応援マネージャーに選ばれて、みんなを応援したいなと思っています」
――「東山のボランチ」というユーザーネームは高校サッカーがあったからこそ生まれたわけですもんね。
「そこで応援することで、サッカーを盛り上げていきたくて。それでサッカーに興味を持ってくれた人が増えたらいいなと思っているんです」
えのき・あさき SNS総フォロワー42万人の16歳。TikToker、タレントとして活躍中。ABEMA「恋する♡週末ホームステイ in the Resort」(2021年8月24日開始)〜。趣味は高校サッカー観戦で、審判のライセンスの4級を所持。持っています。サッカー関連の仕事では、KONAMI「eFootball」YouTubeチャンネル初代女子マネージャーとして出演。「サッカー女子」として知名度上昇中で、ゲームではAPEXが得意。