【明治安田Ｊ１リーグ 第１８節 横浜Ｆ・マリノスｖｓ名古屋グランパス ２０２１年８月１２日 １９：０３キックオフ】
この日は名古屋も低い位置からボールを繋いで攻めようとしたが、前半、マリノスはその戦い方での格の違いを見せつけるかのように試合を支配した。ティーラトンはピッチのいたるところで攻守両方に際立ち、低い位置でのボール回しでは名古屋のプレスを受けても慌てず冷静に繋ぎ切り、守備では最終ラインを抜け出しかけた柿谷曜一朗から完璧にボールを奪ってみせた。
高い位置では２点目の場面のように積極的な守備で名古屋にペースを握らせず、攻撃時は顔出しと正確なパスでマリノスの攻撃を加速させた。背番号５は名古屋がもともとやりたかったであろう部分で個人で攻守どちらも見事に上回ってみせ、チーム全体で上回る原動力となっていた。
だからこそ後半から投入されたマテウスの対応に苦しみ、ついに退場するに至っても、彼を送り出す拍手は大きく、長く続いた。退場せずに試合を終えていれば、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれていてもおかしくなかった。
