■ユンカーの戦術眼に江坂も「ボールを受ける回数が増えた」
「(前半の飲水中に)キャスパーの方から、自分のところでスペースを空けるために、味方の選手をどのように動かしてどう配置すればスペースができるのかということを伝えてもらった」と、“絶対的ストライカー”ならではの視点からアドバイスがあったという。
ユンカーの助言を意識したのか、「そのあとからは、(ボールを)受けられる回数は増えたかなと思いますね」と、江坂も手応えを話し、積極的にチームメイトの意見を受け入れて馴染もうとする姿勢を見せた。
リーグ戦中断によるトレーニング期間が1か月あったとはいえ、実戦を伴う調整に勝るものはないということだろう。新加入選手がチームに順応していくためには、やはりある程度の時間や経験値は必要だ。そして、選手間同士のコミュニケーションを充実させてこそ、互いを信頼してボールを預けることができる。
以前、リカルド監督も「移籍をしてきた選手が自動的に機能することはないだろう。全員が正しいポジションにいないと、私のサッカーは壊れてしまう」と、新加入選手たちに戦術理解を促していた。ここから浦和を待ち受けているのは9連戦。江坂には一日も早くチームにフィットすることが求められている。