■「ここぞ」で決める力

 マウコムは延長からの途中出場。まさにジョーカーの役割を全うした。元バルセロナで現在はゼニトでプレーするマウコムは、クラブが招集を拒否したため、当初の18名には選出されていなかった。しかし22名に登録メンバーが拡大された後のメンバーには名を連ねることになった。

 マウコムはバルセロナを1年で退団し、所属するゼニトではここ2シーズン結果を残せていない。さらに今大会も途中出場が多く決勝戦までゴールなしに終わっていた。

 しかし、この大舞台で最後の最後で結果を残した。それまでがダメでも、勝負どころで結果を残すことができるのが世界レベル。日本戦でのスペインのマルコ・アセンシオもそうだったが、ここぞと言う時に決めきる選手はどこでも求められる。日本の選手にもそういう力が備わってほしい。

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