■自宅まで手ぶらで帰れてラッキー

 さらにラッキーだったのは2005年秋にイタリアから帰国した時のことです。

 この時は、僕がフィウミチーノ空港に着くのが遅れ、着いた時にはチェックインはすでに終わっていました。が、まあ、そこは融通のきくイタリアのことですから、頼めばテキトーにやってくれます。というわけで、無事に飛行機には乗れました。「荷物は大丈夫だったかいな?」とは思っていたのですが、飛行機を降りたところにアリタリア航空の係員が僕の名前を書いたボードを持って立っていました。

「荷物はこの便には乗っていません。明日の便で着いたら宅急便でお送りします」というのです。まあ、仕方ありません。というか、旅行先で荷物がなくなると困るものですが、帰国時なら荷物がすぐに着かなくても、とくに支障はありません。パソコンをはじめ重要なものは機内持ち込みで肌身離さず持っています。

 都内に向かう電車に乗っているとアリタリアから電話がかかって来ました。

「荷物は実は着いてました。これからすぐに宅急便でお送りします。アリヴァート、アリガート」というではありませんか。そして、僕が自宅に着いてしばらくすると荷物が無事に家に到着したのです。自宅まで手ぶらで帰って来られて超ラッキーでした。

 あるいは、荷物だけが先に目的地に着いていたという“事件”もありました。

 1993年10月31日の朝のことでした。

 1993年の10月。何があったかご記憶ですか? そう、「ドーハの悲劇」です。

※その2につづく
PHOTO GALLERY 大陸間プレーオフのADカードとばったり出会ったあの人
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