■ペドリは2425分、久保は1100分
久保がA代表デビューを果たしたのは2019年6月9日。つまり、誕生日の5日後のことで、エルサルバドル戦での後半22分から途中出場がそれだ。市川大祐に次ぐ史上2番目の若さでの日本代表デビューで、その才能への期待を感じさせる瞬間だった。
それから2年。久保は東京五輪に挑むU24代表の中心メンバーとなっている。所属先はレアルマドリード。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェと渡り歩き、次のシーズンはどこでプレーするかは決まっていないが、レアル・ソシエダ移籍の噂が出回り始めた。いずれにせよ、“白い巨人”が保有権を持つ。
その久保が、スペイン代表で意識しているであろう選手がペドリではないか。バルセロナに所属するペドリは、18歳にしてバルセロナの心臓を担う。ユーロ2020ではスペイン代表の心臓を担った。
ペドリが昨季記録したバルサでのラ・リーガ出場試合数は37で、3得点3アシストを記録した。出場時間は2425分。押しも押されぬニューヒーローだ。
一方、久保の20―21シーズンは苦しんだシーズンだった。ビジャレアルではウナイ・エメリ監督の下で出場機会を得られず、異例ながらシーズン途中でレンタル先をヘタフェに変更。試合出場数こそ31に伸ばしたものの、時間は1100分とペドリの半分にも及ばなかった。残した数字も1得点1アシスト。ペドリの3分の1だった。