久保建英、運命のスペイン戦(1)2歳違いの「バルセロナのDNA対決」の画像
スペイン戦での戦いぶりが注目される久保建英 撮影:中地拓也

■7月17日/キリンチャレンジカップ U-24日本代表ーU-24スペイン代表(ノエビアスタジアム)

 東京五輪に出場するU24日本代表が、本番前のラストマッチに挑む。対戦相手はスペイン。ユーロ2020に6選手がメンバー入りを果たし、オーバーエイジも3人をフルに活用した世界最高峰の相手だ。チームとして、開催国としてどれだけやれるか格好の腕試しとなる。
 加えて、久保建英にとっては因縁の対決となる。バルセロナの下部組織で育ち、現在までスペインでプレー。レアルマドリード所属という立場で東京五輪に挑む。その18歳が、どんなプレーを見せるのか。

 来日したスペイン代表はとても豪華な面々だ。ユーロ2020に出場したメンバーが6人いて、オーバーエージはミケル・メリノ(レアル・ソシエダ)に、いずれもレアルマドリードのマルコ・アセンシオとダニ・セバージョス。優勝候補の筆頭と言っても差し支えない布陣だ。

 そんな相手に対し、闘争心を燃やすのが久保建英だろう。2011年にスペインに渡ると、バルセロナの下部組織に入団。10番を背負って将来を嘱望された少年は、2015年に本意ではなかったものの帰国する。そして2017年にJ3出場、翌18年にJ1デビューすると、2019年には再びスペインへと渡っていった。所属先はレアルマドリード。移籍が公表されたのは6月14日で、18度目の誕生日から10日を過ぎた日だった。彼を縛ったのは「18歳」という年齢で、その縛りが解けるやスペインサッカーを求めたのだった。

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