■あらゆる手を講じたポルトガル
20分、最終ラインからのロングボールに抜け出したロナウドがペナルティエリア内でそれを受けてワントラップしたところでフェルマーレンが体を入れて奪うことに成功。これは直後にオフサイドの判定となったが、3分後にも同じようなロングボールがレナト・サンチェスからロナウドへ蹴られた。
今度はオフサイドではなくペナルティエリア内でロナウドがキープ。しかしフェルマーレンがしっかりとついて前を向かせず、ロナウドは無理をせずにボールは後ろへ下げられた。
30分にはジョアン・モウチーニョから再び同様の狙いでロナウドを走らせるロングボール。しかしここでもフェルマーレンが立ち塞がった。ポルトガルのエースに先行してボールにたどり着くと、ゴールキーパーへと確実に繋ぎ立て直した。
約10分で3度も試みた狙いが上手くいかなかったことで、ポルトガルは別のパターンを試すようになる。
32分にはディオゴ・ジョタが中央をドリブルで進もうと試みたが、フェルマーレンがデュエルに勝利。これはさすがに無理がありすぎた。
その後はブロックの外でボールを動かし、左右に揺さぶって中央を空けようとするが、フェルマーレン、ヤン・フェルトンゲン、トビー・アルデルヴァイレルトの経験豊富な3バックは動じなかった。