■今夏の補強の疑問点とミス

 疑問符がつくのは、アグエロの獲得だ。無論、マンチェスター・シティとの契約が満了を迎え、フリートランスファーで移籍が可能だったアグエロの獲得は、マーケットにおいては良いチャンスだった。だが、昨年夏に33歳のスアレスを放出して、この夏に33歳のアグエロを獲得していては、矛盾を指摘されても致し方ない。政権が代わったばかりとはいえ、そこには「未来展望」がないようにみえる。

 また、バルセロナは以前から関心を寄せていた選手を逃している。ジョルジニオ・ワイナルドゥムだ。リバプールユルゲン・クロップ監督の指導を受けていたワイナルドゥムは、契約満了を迎えてこの夏にフリーになっていた。

 ロナルド・クーマン監督は、ワイナルドゥムの獲得を望んでいた。クラブとしては続投が決定した指揮官の要望をかなえたかったが、そこにパリ・サンジェルマンが現れた。これまでの倍となる年俸を提示されたワイナルドゥムは、パリ行きを決めた。欲した選手を逃すのみならず、今季のチャンピオンズリーグ・ラウンド16で敗れた相手に、またも星を献上してしまった格好だ。やはり、バルセロナの補強が成功しているとは言い難い。

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