【日本vsセルビア 6月11日】
前日「ベンチからゴールを狙っている。レフェリーにはレッドカードを出さないようにお願いしておいて」と報道陣を笑わせたセルビアのドラガン・ストイコビッチ監督はベンチにボールが飛んでくるとそれを追いかけるシーンもあったが、ボールには触れなかった。
セルビアの主力大半を帯同せず、若手にチャンスを与えたはずなのに、思うように進まない試合展開にピクシーはいらだちを隠せなかった。次第に指示を与えるジェスチャーは大きくなっていた。
日本にとっては長く待ち望んだヨーロッパの国との対戦だったが、ピクシーの反応を見れば、今回のセルビアは、体は大きいけれども「強国」という感じはしなかっただろう。
日本のゴールは鎌田大地のコーナーから谷口彰悟のヘッド、それに伊東純也が突っ込んで右で決めた。これは伊東によれば、練習から狙っていたゴールだったという。「でかい相手だからフリックして、ファーで自分と植田直通が詰める」作戦ははまった。