日本代表は11日、セルビア代表との親善試合に臨む。セルビア代表を率いる「ピクシー」ことドラガン・ストイコビッチ監督は、対戦する前日の会見だというのに、「私にとって大事な国」という日本へのあふれる愛情を語った。
練習前の会見は、キャプテンのステファン・ミトロビッチから始まった。日本の報道陣からの質問に、当たり障りのない返答を返していく。セルビア代表で長らく活躍したアレクサンドル・コラロフを思わせる強面で、一度も表情を崩すことなく会見を終えた。
自分の順番が来るのが待ち切れなかったようにカメラの前に座ったのが、日本でもおなじみのストイコビッチ監督だった。少しふっくらとした体で、「日本に久しぶりに来て、気分は非常に良い。日本は私にとって大事な国。日本の皆さんは私を愛しているし、私も日本を愛している」と、明らかに上機嫌に話し始めた。
チームが3バックと4バックを併用する理由、セルビア代表の現状などを話していく。今回の来日チームについては、負傷などの理由でベストメンバーではないことを認める。「ミトロビッチ、タディッチ、ミリンコビッチといった攻撃の主力が来ていないのは事実」。そう名前を挙げていったが、若手のFWにチャンスを与えるつもりだと話し、「彼らが力を発揮すれば、セルビア代表として力が落ちることはないと考えている」と断言した。