【ラ・リーガ グラナダvsヘタフェ 2021年5月23日(日本時間25:30キックオフ)】
シーズンの最後に、久保建英はゴールというものが持つ力を自身で明らかにすることができた。
前節、5月16日のレバンテ戦で、決めたゴールの重みは計り知れない。
出場機会をもとめてヘタフェに移籍したものの、1月11日の初出場から16試合に出場して、それまで得点はなし。チームには貢献していたものの、17試合目のレバンテ戦が初のゴールとなった。
ゴール後にユニフォームを脱いでカメラに向けて背番号を掲げ、イエローカードをもらい、その後カードを差し出した主審に謝罪の握手を求めた久保の行動からも、その心中が推し量れるだろう。
レバンテ戦後、ボルダラス監督は「厳しいシーズンだった」としながら「起こったこと全てに価値がある」と語り、久保自身も「ビジャレアルとヘタフェでたくさん苦しんだ」とコメントした。
ビジャレアルからスタートした苦しいシーズンが終わり、リーグ戦では結局1ゴール1アシスト。満足のいく数字ではないが、その1ゴールがヘタフェを残留させる重要なゴールだったことは、終わりよければ全てよし、という言葉さえ頭をよぎる。