■長らく語り継がれるゴール

 前節のセルタ戦、0−1で試合終了の笛が鳴ったあと、足元に転がってきたボールを敵ゴールに蹴り込むなど、冷静さを失った振る舞いを見せていた久保。

 今節も大いに冷静さは失ったかもしれないが、この熱狂には、サッカーにとって重要なものが秘められていた。

 久保のゴールで生まれたリードを守ったヘタフェが試合に勝利し、勝ち点3を獲得。降格争いの渦中にあったチームはこの勝利で1部残留を決めた。まさしく、久保にとっての「最終ミッション」を達成したことになる。

 これまで長らく苦難の時間を過ごしてきた久保の、ヘタフェで初、今季リーガで初、そして残留決定と、3つの価値を持つゴールとなった鮮やかな軌跡は、長らく語り継がれることになるはずだ。

■試合結果

ヘタフェ 2―1 レバンテ

■得点

13分 アレニャ(ヘタフェ)

30分 メレロ(レバンテ)

84分 久保建英(ヘタフェ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3