【ラ・リーガ ヘタフェvsレバンテ 2021年5月16日(日本時間25:30キックオフ)】
久保建英が爆発した。
心の底から待ち望んでいたゴールが生まれたのは、84分のことだった。
ヘタフェは14分のアレニャのゴールで先制しながら、30分にレバンテに追いつかれる展開に。その後、惜しい場面が何度かありながら、決め手を欠いた。
75分、指揮官のホセ・ボルダラス監督は決断を下し、3枚替えで久保建英がゲームに入った。
そして、その瞬間は訪れる。
相手GKのクリアミスを拾った久保が、そのままドリブルで敵陣に侵入。左足で自身の左側にボールを運び、ペナルティエリア左寄り、ライン上から撃ったミドルを、ゴールマウス左上に突き刺したのだ。
シュートを放った瞬間、ゴールを確信した久保は雄叫びを上げながら疾走。自陣ベンチ脇で狂喜するボルダラス監督以下スタッフ、選手に抱きしめられ、もみくちゃにされながら、足を蹴り上げる仕草を見せた。
そして、解放されるやいなやユニフォームを脱ぎ、カメラに向かって青地に白の背番号5を誇らしげに掲げた。
当然、イエローカードをもらったが、それでもその表情はあらゆる鬱屈から開放されたような晴れやかさに満ちていた。