■森下のベースにある長友ばりの積極性

 森下の持ち味は、果敢に前に出る推進力。そしてそのベースとなるのは、明治大学の先輩でもある長友佑都ばりのメンタル的な積極性である。名古屋での初先発となったこの試合でも、その姿勢をしっかりと貫いていた。

 ともに慎重なプレーが続いた静かな前半45分間で、森下の動きは目を引いた。前節の交代出場後に見せたように、マテウスを押し上げ、サポートし、そして追い越していく。29分からの数分間で、立て続けに右から圧力をかけていた。

 まずは自ら中央へ切れ込んで突破を試み、次いでセレッソ大阪の自陣からの組み立てを力強い寄せでつぶし、高い位置からの反撃へとつなげていた。相手のスライディングに倒されながらつないだボールを、マテウスがシュートに変えたのが31分のプレー。GKに弾かれたボールを稲垣祥が拾ったこのシーンが、前半最大のチャンスだった。

 その直後には、森下が送ったクロスが直接クロスバーを叩いた。このように、プレーにやや粗さはある。だが、この試合でのある種「異質」な森下の積極性は、間違いなく再上昇へリスタートを切った名古屋に必要なものだった。

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