後藤健生の「蹴球放浪記」連載第57回(1)「世界サッカー取材グルメ ブライ派と呼ばれるようになった理由」の巻・前編の画像
第4位 毎食ほとんどメディアセンターで食べた2011年アジアカップ 提供:後藤健生
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久しぶりにサッカー愛好家にグルメな情報をお届け。さてさて、世界各国のメディアセンターでご馳走が振舞われていることを知る人は少ない。そこで今回は、“世界メディアセンター食グランプリ”を自主的に開催。いかに食いしん坊なジャーナリストが忙しさをかいくぐって各国の郷土料理と地酒を楽しんでいるかをご紹介――。

■世界のサッカースタジアム(の食事)ベスト4

 世界のスタジアムやメディアセンターでは、取材に来た報道陣向けに食事や飲み物が提供することが多いようです。

 そこで今回は各国のスタジアムやメディアセンターで食べたご馳走の数々を思い出しながら、ベスト4を選んでみたいと思います。

 まず、第4位は2011年にカタールで開催されたアジアカップのメディアセンターです。ザッケローニ監督の日本代表が決勝戦でオーストラリアに勝って優勝した大会です。インド系、つまりカレー味のメニューがメインですが、非常に種類が豊富で、しかもメディアセンターが開いている時間は昼でも夜でも食事することができました。しかも、まったくの無料です。

 メディアセンターは決勝戦が行われたハリファ・スタジアムの隣にあり、他のスタジアムにもシャトルバスで移動できますから、食費も交通費もいっさいかからず、1月のドーハは気候もとてもよくて快適な時間を過ごせました。

 メディアセンターの食事については、2022年のカタール大会にも期待しています。

 第3位は、バンコクのスタジアムの無料のカレーです。

 メインスタンドの1階の端っこの部屋にご飯が入った大きな電気釜と数種類のカレーの鍋が置いてあって、いつでも好きな時に自分で盛り付けて、好きなカレーを好きなだけ食べられるのです。タイのカレーは種類も豊富でハズレがなく、とても美味しかったです。

 ただ、メディアセンターの中にはそんなカレーがあるという案内はどこにも書いてないので、僕は地元の記者に教えてもらうまでそんな無料カレー・サービスがあることはまったく知りませんでしたが、それ以来バンコクではいつも無料カレーにお世話になっていました。ところが、昨年1月のAFCのUー23選手権の時には普通の弁当だけになってしまっていました。とても残念。ぜひ、カレーを復活させてもらいたいものです。

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