■5月2日/J1第12節 セレッソ大阪―ガンバ大阪(ヤンマー)
史上2回目の無観客開催となった大阪ダービー。今年最初の激突は、前半のうちに両チームに負傷者が出て交代カードを使う激闘となった。
試合開始直後から互いに激しく体をぶつけあったこの一戦は、シュートを撃ちあう展開に。しかし23分にC大阪FW大久保嘉人が早くも交代してしまう。サイドを走る際、自ら太もも裏を触りながら倒れ込み、一度は試合に戻ったものの、自らベンチに“バツサイン”をしてピッチから去ったのだ。代わりに、オーストラリア代表FWタガートが緊急出場した。
セレッソは序盤にエースを欠く苦しい展開となったが、そのわずか11分後、今度はG大阪に負傷者が出る。小野瀬康介が足を痛め、ピッチの外に出たのだ。自分で歩くのも困難な様子で、無念の途中交代。小野瀬は、ウイングやサイドバック、中盤など複数のポジションをこなすことができる選手で、ガンバとしてはシステム変更などのキーマンを欠くことになった。
両チームともに主力を欠いた前半は、セレッソFW豊川がPKを外すなど、決め手に欠けてスコアレスだったが、後半に試合は動いた。最初に動かしたのは、セレッソ大阪。63分に途中出場した中島元彦が左サイドから放ったシュートがゴールネットを揺らしたのだ。72分に奪ったこの今季2点目は、大阪ダービーの行方を決定づける点数になるかと思われた。