【プレミア分析】「モウリーニョの後任」新指揮官が初白星!「トッテナム改革」がのぞいた2つの場面の画像
ソン・フンミンをねぎらうライアン・メイソン暫定監督(トッテナム・ホットスパー)写真:代表撮影/ロイター/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ トッテナムvsサウサンプトン 2021年4月21日(日本時間26:00キックオフ)】

 

 ジョゼ・モウリーニョが解任され、ライアン・メイソンが暫定監督となったトッテナム。わずか2日間で劇的な変化が可能なはずもなく、この試合ではこれまでの戦い方を続けることになるだろう、と思われていたが、変化が見られた。

 試合が始まると、トッテナムは前線までどうボールを届けるか、という部分がうまくいかなかった。ハリー・ケインが不在であることとは関係なく、距離感が悪いトッテナムは個々が局面を打開しなければならず、いい形でボールが入ることが難しくなっていた。

 ケインとソン・フンミン頼みだったモウリーニョの戦い方は、裏を返すと手持ちの攻撃手段が乏しいことの証明でもある。この試合の前半にトッテナムの攻撃が機能していなかったことは、その延長かとも思われたが、その後のプレーを見ると、どうやらそうではなかったようだ。

 序盤はサウサンプトンの勢いやクイックリスタートにバタついたトッテナムだったが、落ち着きを取り戻すと、まず守備をする位置がモウリーニョ時代のサッカーと変わっていることが明らかになった。

 モウリーニョ時代よりもラインを上げ、なるべく前で守備を終えるようにするトッテナムは、まるでマウリシオ・ポチェッティーノ時代に回帰したかのようだった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4