■指揮官・樋口靖洋の面目躍如

 千葉側が交代の準備を始めたのを見て、樋口監督もすぐに相手の意図を察したのだろう。そして、相手のパワープレーを抑える役割を課して李栄直を送り出したのだ。

 このように、相手の選手の配置に応じて味方選手の位置をシフトさせて相手のストロングポイントを消すのは、昔から樋口監督が得意としていたところだ。まさに、樋口監督の面目躍如といったところであろう。

 オーソドックスな4-4-2の並びから入って、ポジションを変化させる「可変システム」を導入したあたりは、樋口監督にとっては新しいことへの挑戦なのであろう。しかし、つねに選手間の距離を保ってバランスを取り、そして相手の交代策に応じてそれの効果を消すための交代を使うあたりは、樋口監督の本来の姿でもある。

 22チームで争われるJ2リーグは、42節までの長丁場であり、まだまだ序盤戦の入口が過ぎた程度に過ぎないが、とにかくここまで5連勝と好調なスタートを切ったFC琉球が、現在の好調さをどこまで維持できるのか、そしてその後、どのように進化していくのか。しばらくは新潟とのマッチレースをじっくり拝見させていただくこととしよう。

 ちなみに、両者の直接対決は5月30日の第16節まで実現しない。

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