「永遠の10番」ディエゴ・マラドーナへの思い(2021年3月26日)原悦生PHOTOギャラリー「サッカー遠近」 日本ーアルゼンチンの画像
ディエゴ・マラドーナを偲び、背番号「10」を着て黙とうするアルゼンチンイレブン  撮影:原悦生(SONY α9Ⅱ使用)
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 U24日本代表と対戦したU24アルゼンチン代表は全員が自身のシャツの上に10番のユニフォームをまとって入場してきた。

「1960 ∞」「#graciasdiego」「ENTERNAMENTE」

 背中にあるそれらの文字と共に大きな「10」の中には、昨年11月に死去したディエゴ・マラドーナの顔がプリントしてあった。

 私はマラドーナには特別な思いがある。1986年のメキシコ・ワールドカップでアルゼンチンの全試合を撮影した。アステカの空にディエゴが掲げたワールドカップ・トロフィーは格別だった。ディエゴが26歳の時だった。

 マラドーナに魅了された私はイタリアのナポリに行かずにはいられなくなった。ナポリの練習場にも何度も通った。

 1986-87シーズン、ナポリが初優勝を決めた日も私はスタジオ・サンパオロのピッチにいて、マラドーナたちともみくちゃの喜びを味わった。

 やがてディエゴにダルマという娘が生まれてやっと歩けるようになると、ディエゴは娘と練習場のピッチで遊んでいた。最初は遠くからそんな親子のシーンを撮っていたが、ディエゴが「近くへ来いよ」と手招きしてくれた。ディエゴのサービス精神に感謝した。

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