■韓国が一方的に負けたのは、逆に残念だった
時代は変わっても、日韓戦は日韓戦のままであってほしい。
吉田麻也、冨安健洋らの安定した守備に韓国はシャットアウトされた。大迫勇也は生き生きと躍動していた。
韓国は山根視来の先制ゴールにあ然としてしまったのか。鎌田大地の地を走るようなシュートに天を仰ぐ。遠藤航のヘッダーはとどめだった。
南野巧実や浅野拓磨のゴールはならなかったが、うまく入っていたらとんでもないことになっていた。韓国にとっては0-3で済んでよかった、という印象だ。
パウロ・ベント監督は言い訳をしなかったが、ソン・フンミンがいたら試合は違ったものになっていただろう。トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督が話題をまき散らしながら、必死に守ろうとしたソンは一人で試合の流れそのものを変えることができる存在だ。もう2年近くソンを見ていないから、私の中に「撮りたかった」という思いがまだ強く残っている。