【ブンデス分析】長谷部誠と鎌田大地、窮地で魅せた「信頼と真価」!鎌田Gでフランクフルトは2位ライプツィヒ相手にドローの画像
ミスがあっても信頼は揺るがない長谷部誠(フランクフルト) 写真:ロイター/アフロ

ブンデスリーガ RBライプツィヒvsアイントラハト・フランクフルト 2021年3月14日(日本時間23:30キックオフ)】


 鎌田大地長谷部誠が所属するフランクフルトがライプツィヒと激突した。

 勢い良く襲いかかってくるライプツィヒを相手に、フランクフルトは3-5-1-1のフォーメーションを採用し、なんと鎌田を右ウイングバックに配して試合をスタートさせた。

 これには、守備の人数を確保する、ということだけでなく、2つの別な意図があった。

 1つは、フランクフルトの攻撃に切り替わった時に、即時奪回を心がけて鋭いプレスをしてくるライプツィヒに対し、中央で危険な形でボールを失わないようにサイドに逃げ道を作りたい、ということ。

 2つ目は、勢いとフィジカルで勝るライプツィヒ相手に、サイドからの斜めのパスでスペースを突くことで時間をかけずに一気に勝負に持ち込む、ということを成り立たせる、キーマンとしての起用だった。

 さらに、鎌田は可変できる時間があれば、シャドーのポジションまで走っていた。自陣ペナルティエリア内から敵陣ペナルティエリア内まで、長い距離を走る鎌田には当然疲れが見え、前半のチーム唯一の決定機では、シュートをうまく飛ばすことができなかった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4