痛み分けも「成長」の証と言えそうだ。3月13日に行われたプレミアリーグ第28節。チェルシーは敵地でリーズ・ユナイテッドとタフな試合をこなした。
敵のマンツーマンが主体のハードな守備に対して、ブルーズの選手たちは攻撃時のポジションを崩してプレスの的を絞らせないようにして対応。それでも吹き荒れる嵐のように襲いくるリーズの選手たちに苦しんだが、1対1の局面で戦い続けると、敵に与えた決定機はGKエドゥアルド・メンディが好セーブを見せ、“鬼才”マルセロ・ビエルサ監督のチームと0-0のドローで痛み分けた。
この試合でトーマス・トゥヘル監督は、大胆なローテーションを敢行。おそらく4日後に控えるCLアトレティコ・マドリード戦を意識したのだろう。前節のエバートン戦から、カイ・ハフェルツ、ジョルジーニョ、アンドレアス・クリステンセン、セザル・アスピリクエタ、GKメンディを除く6人を入れ替えた。
もっとも、単に主力を休ませるだけでなく、ハフェルツを偽9番としてワントップで起用するなど、トゥヘル監督の野心的な「アイデア」も垣間見える。ドイツ人指揮官は、2月にクラブ公式HPで次のように語っていた。
「このチームの成長のためには過密スケジュールの中で選手たちに負荷をかけ過ぎずに、新しいアイデアを導入することがカギとなる」
このコメントは、そっくりそのままこのリーズ戦に当てはまる。