J1リーグ第4節 鹿島アントラーズーサンフレッチェ広島
3月13日(土)|16:00 県立カシマサッカースタジアム
シーズン序盤からの連戦で、各チームはマネジメントにあれこれ手を尽くしている。そうした状況で、鹿島アントラーズにはひとつアドバンテージがある。ガンバ大阪との第2節が中止になったのは残念だったが、選手を休ませることになったのも事実なのだ。
昨季の開幕からの数試合は、新たに就任したザーゴ監督の下、チームづくりに苦しんでいた。だが、今季は昨年の積み重ねがある。チームの輪郭がはっきりしていることは、ここまでの戦いぶりにも表れている。試合ができないマイナスは、昨季ほど大きくない。
サンフレッチェ広島は10人になった相手に終盤に追いつかれた開幕戦、2点リードを吐き出した第2節と、勝ち点3を取り逃す試合が続いた。だが内容は、手応えを得られるだけのものだった。前節には大胆に選手を入れ替えながらも、厄介な北海道コンサドーレ札幌を相手に今季初勝利を挙げた。ターンオーバーを利用したチーム内の競争の激化、さらにチーム力の底上げの証明と、連戦の難しさを逆にアドバンテージに変えている。チームづくりの手応えは、さらに増したことだろう。
優位性を活かせるのはどちらか。選手交代など、試合中の両監督のマネジメント力にも注目だ。
■鹿島アントラーズ
13位 勝ち点3 1勝0分1敗 4得点4失点 得失点差0
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○3-1 湘南(H)
ル○3-0 鳥栖(H)
L●1-3 清水(H)
L△1-1 C大阪(H)
L○2-0 清水(H)
【通算対戦成績】
H 32試合・17勝5分10敗
A 32試合・17勝3分12敗
計 64試合・34勝8分22敗
【直近対戦成績】
2020年10月24日 J1第24節 ○1-0(H)
2020年 2月23日 J1第 1節 ●0-3(A)
2019年11月23日 J1第32節 △0-0(A)
2019年 6月30日 J1第17節 △2-2(H)
2018年 9月26日 天杯4回戦 ○2-0(H)
【今節のみどころ】
先制、中押し、ダメ押しと、前節は満足の内容で勝利を飾った。プロ2年目の荒木遼太郎が2得点で先発起用に応えたことも好材料だ。
2戦連発の勢いを大事にするのか、あるいははやる気持ちをコントロールするように、開幕戦に続いてベンチからスタートさせるのか。ザーゴ監督の指導者としての腕の見せどころでもある。素質の高さに疑いのない荒木だけではなく、和泉竜司ら十分に計算の立つ選手はそろっている。
また、起用が注目されるのは2トップ。開幕戦ではエヴェラウドと上田綺世のコンビは、あまり機能していなかった。ルヴァンカップ、さらに1週間後の前節と、上田はメンバーから外れている。昨季1勝1敗の相手に、指揮官はどんな11人を送り出すのか。