■わざわざチームをいじる必要はない
少なくとも、ホセ・ボルダラス監督にとって先発で起用する必要がある選手ではなくなっている。ヘタフェはかつての自分たちの姿を取り戻し、久保の登場前に勝利を手にしていた。ここでわざわざチームをいじる必要はない。
交代でチームの攻撃を活性化させるとしても、結果を出したアレニャを優先するのは当然のことだ。チームが好転し始めて、再び先発メンバーに1枠クオリティを高める選手を加える、となったとしても、アレニャだ。
結果を出せないうちにチームがやり方を変えた。それでも、チームも結果を出せなかったことで、まだ逆転の余地はあった。
しかし、ついにチームは結果を出した。しかも同じ境遇に陥っていたアレニャまで結果を出した。これによって、この先久保がついに結果を出したとしても、それ1つで全てが変わることはなくなってしまった。
チームは勝っても、ヘタフェでの久保の未来ははたしてどうなるのか。そんな暗雲を感じさせる試合となった。
■試合結果
ヘタフェ 3―0 バレンシア
■得点
39分 マウロ・アランバリ(ヘタフェ)
55分 ハイメ・マタ(ヘタフェ)
87分 カルレス・アレニャ(ヘタフェ)